2017年11月25日

保育者としての資質!?

少し前ですが、とある保育園の園庭で、弊社では、レンギョウのトンネルと称するものを作ってたときのことです。
レンギョウのトンネルとは、まず、割竹や竹杭を使って、トンネル状に組んだものに、レンギョウという植物を誘引していくもので、春になると真っ黄色に咲いた花のトンネルに潜れて、また子どもたちの隠れ家になるようなものです。
そのレンギョウのトンネルを作ってる最中、一人の保育士が近寄ってきて、第一声「竹だとささくれが危ないんですが」と。
恐らくその保育士の頭のなかでは、竹→ささくれ→危険 となったのでしょう。
わかります。保育士の立場上、そのような考えに至る理由は、理解できます。
弊社では、そのようなことも想定済みで、竹の割面には、ささくれができないような加工を施しています。
これって結構手間のかかる作業なのですが…。
その加工を確認もせずに、「危ない」と発してしまうわけです。

竹という植物のしなやかさ、それによってできる緩やかな曲線。
レンギョウという植物が一体的になることによって、季節の移り変わりを間近で感じられ、ワクワクするトンネルが、時には子どもたちだけの隠れ家になったり…。
園庭では、遊具とはまた別の存在で、唯一無二の子どもたちを楽しませてくれるものだと思います。

危険という理由から、レンギョウのトンネルを撤去するのは、簡単です。
でも、それはレンギョウのトンネルから得られる様々な体験を、子どもたちから奪うことになります。

保育者たるもの、もう少し子どもたちの感性に寄り添い、子どもたちを取り巻く環境の奥深さを考えてほしいものです。

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